すずめの戸締まりの舞台(聖地)を調査!九州・四国・神戸・東京・宮城を巡るロードムービー!

※本ページはプロモーションが含まれています。

2022年11月11日に公開された、新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」は、九州から東京まで4箇所を回り、モデルになった地点も多い映画です。

新海監督の作品の舞台が毎回聖地になることから「次はうちの地域を舞台にして!」という要望が多くて、ロードムービーにしたのだとか!

小説版と劇場版の両方を鑑賞した筆者が、その舞台やモデルとなった地域や施設を調べて集めてみました!

この記事は、小説版と劇場版の「すずめの戸締まり」の内容が含まれます。
ネタバレ箇所は伏せていますが、鑑賞前の方はご注意ください。

【宮崎県】門波町はどこ?門川町がモデルと言われている

今作の主人公:岩戸すずめが住んでる町は宮崎県南部にある「門波町」という設定になっています。

この門波町はどこにあるのでしょうか?

この町は実際には存在しませんが、宮崎県南部にある「門川町」がモデルになったと思われます。

▼宮崎県延岡市の南に位置する東臼杵郡の門川町

劇中に出てくる日南線に、地元の鉄道アナウンサーさんや電車オタクの方々も歓喜しています!

門川港

鈴芽(すずめ)の叔母である環が働く漁協がある港も、門川町にある「門川港」をモデルにしていると思われます。

門川港の空撮

引用元:釣り情報サイト

引用元:「すずめの戸締まり」公式サイト

どことなく港の地形が似ていますよね!

門波リゾート→「大分 湯平温泉」「熊本 湯の鶴温泉」

鈴芽(すずめ)が草太を追って、廃れた温泉街を探し回るシーン。

劇中では「門波リゾート」と案内板が出ていて、その中心にあるのは「門波ガーデンホテル」

印象的なドームがある建物は、周囲をぐるっと宿泊棟が囲む「リゾートホテル」として営業していたものでした。

「楽しさいっぱいの植物園の有る自然の中に囲まれた門波自慢のホテルです」という説明書きがあるように、当時は最先端のモダンな建築物と自然を楽しめる温泉街として栄えていたのでしょう。

「門波リゾート」「門波ガーデンホテル」は実在しませんが、この温泉街のモデルは大分県の湯平温泉」「熊本県の湯の鶴温泉ではないかとTwitterに投稿がありました。

大分県 湯平温泉

湯平温泉の石畳通りには、赤い提灯がずっと続いています。

引用元:Googleストリートビュー

確かに、街の雰囲気がそっくりですね!

ひし形の欄干を持つ橋→ 熊本県 湯の鶴温泉

また、鈴芽(すずめ)が渡った橋と同じひし形の欄干を持つ橋が、「熊本県の湯の鶴温泉」にあるというTwitter投稿も。

引用元:「すずめの戸締まり」公式サイト

九州内の温泉街をリサーチして、それぞれの要素を足しこんで構成されているのかもしれませんね。

廃墟の温泉街の写真が公式サイトや予告映像に少なくて比較ができないのですが、公開されている映画冒頭12分にこの廃墟の温泉街が沢山出てくるので、是非見比べてみてください!

冒頭12分のみの映像は、Amazonプライムビデオで視聴できます。
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※ちなみに、今Amazonプライムビデオの見放題に「君の名は。」「天気の子」も追加されていますので、過去作を見返したい方にも。

【大分県】旧豊後森機関庫(ぶんごもりきかんこ)→キービジュアルになっている扉

引用元:「すずめの戸締まり」公式サイト

朽ち果てた鉄骨ドームが印象的なこの建物。
このリゾート地の中心となっていただろう大きなホテルの中庭として作られた空間です。
鈴芽(すずめ)が足を踏み入れた際には、その中心に後ろ戸がしっかりと出現していました。

この建物は、大分県にある「旧豊後森機関庫(ぶんごもりきかんこ)」がモデルになっているのではないかと言われています。

引用元:玖珠町観光協会

鉄道好き、廃墟好きにはとても有名な場所ですね。

内部の写真を見てみると、劇中に出てくるホテルに雰囲気がそっくりです。

引用元:オオイタカテテ

JR九州の久大本線「豊後森駅」の隣に残された旧豊後森機関庫は、扇形の機関庫と車両の方向を転換する転車台があります。

引用元:玖珠町公式サイト

扇型の独特な形状、今は役目を終えてかつ朽ち果てているという共通点があり、何らかの形で参考にした可能性は高そうですね。

【愛媛県】八幡浜港→フェリーが着いた港

要石のダイジンと草太を追いかけて、鈴芽(すずめ)が乗ったフェリー。


その到着地は愛媛県の西の端にある「八幡浜港」

引用元:「すずめの戸締まり」公式サイト

この場所は実在していて、愛媛県八幡浜市になる「八幡浜港」でした!
構図そのまんまの写真がwikipediaに載ってました!

引用元:八幡浜港wikipedia

▼八幡浜市の公式インスタ。地元の女子高生が再現した写真も微笑ましい!

【神戸】奥摩耶遊園地跡

明石海峡大橋を渡った大臣を追って神戸へ。
双子の4歳の子を持つルミの車に乗せてもらい、愛媛からヒッチハイクで神戸に到着。
ルミのスナックに現れたダイジンを追いかけて廃墟になった遊園地へ。
ゴンドラに出来た後ろ戸の戸締まりをしました。

引用元:「すずめの戸締まり」公式サイト

この遊園地は、1970年代初頭に営業を終えた「奥摩耶遊園地」をイメージしていると思われます。
また、上記画像で遊園地がある位置は、1993年に完全廃業し、2021年に国の登録有形文化財に登録された「旧摩耶観光ホテル」がある場所だと考えられます。

旧摩耶観光ホテルの空撮。若干海に対する角度が異なりますが、上記の画像と似た景色ですね。

引用元:神戸新聞

奥摩耶遊園地が営業されていた70年代当時の写真等は数枚ネットでも確認できますが、古き良き昭和の遊園地という感じですね。

▼大阪湾を一望できる、人気だったマウントコースター

引用元:神戸新聞

この遊園地は全て撤去され、このマウントコースターの「コースター」の文字が辛うじて読めるコンクリートを残すのみ。
現在は、跡地にできた摩耶自然観察園の中で見ることができます。

引用元:神戸新聞

劇中の遊園地は、神戸まで車で乗せてくれた30代~40代前半と思われるルミさんも、この遊園地に「子供の頃は自分も遊びに行っていた」と話していることから、1990年代辺りまで営業していた遊園地のイメージなのかなと、作画を見ていて感じました。

引用元:「すずめの戸締まり」公式サイト

引用元:「すずめの戸締まり」公式サイト

▼旧摩耶観光ホテル

奥摩耶遊園地にできた摩耶自然観察園

【東京都】御茶ノ水駅

草太の下宿先がある御茶ノ水。草太の部屋でミミズについて調べている時に地震が発生。
電車のトンネルの中から巨大ミミズが出現し、それを食い止めるために鈴芽(すずめ)と草太は奮闘。
役割をダイジンから移されていた草太が要石となり、鈴芽(すずめ)が要石となった草太をミミズを指すことで鎮める。

引用元:「すずめの戸締まり」公式サイト

大小のアーチが目を引くこの橋は「聖橋」
上記アングルは川からの撮影が必要なのですが、ちょうどGoogleストリートビューの写真が聖橋工事中で感覚が掴めないので、JR御茶ノ水駅ホームからの風景を。

引用元:ドボクなモノを見に行った

奥に見える茶色い東京医科歯科大学の建物など、忠実に再現していますね。

聖橋(ひじりばし)

引用元:「すずめの戸締まり」公式サイト

鈴芽(すずめ)が車がビュンビュン走る道路をパルクール並みに右へ左へ横断していたのは、御茶ノ水駅前の神田川に架かる「聖橋(ひじりばし)

引用元:東京天幕

鈴芽(すずめ)が飛び降りようとしているのは、お茶の水橋側の聖橋の欄干からです。

引用元:「すずめの戸締まり」公式サイト

以下、実際の写真です。

引用元:Googleストリートビュー

ストリートビューだと御茶ノ水駅の工事で川が見えないのですが、反対側の景色を見るとイメージの補完ができそうです。
ロケハンをした時は、まだ工事で川が塞がっていない時期だったのかもしれませんね。

引用元:Googleストリートビュー

そして、橋から飛び降りる鈴芽(すずめ)。

引用元:「すずめの戸締まり」公式サイト

もう少しアングルが聖橋寄りですが、橋から飛び降りる鈴芽(すずめ)に驚く人々のカットは、橋の下の下記の場所です。

引用元:Googleストリートビュー

聖橋(ひじりばし)と地震との深い関係

実は聖橋は、1927年(昭和2年)に関東大震災の復興橋として架けられました。
この誕生の経緯も、鈴芽(すずめ)達を活躍させる舞台として選んだ理由かもしれませんね。

また名前の由来ですが、橋の両側にある「湯島聖堂」と「ニコライ堂」を結ぶ橋であることから「聖橋」と付けられたそうです。

【宮城県】道の駅 大谷海岸

人ではない要石になって常世にいる草太を救い出すためには、自分も常世に入る必要がある。
「人が入ることのできる後ろ戸は、生涯でただ一つ」
草太の祖父・羊朗から教わった鈴芽(すずめ)は、幼い頃に迷い込んだ後ろ戸を探すため、12年ぶりに故郷である宮城へ1人向かう決意をする。

出発前に遭遇してしまった芹澤と叔母の環も交えて、芹澤の車で向かう途中に立ち寄った道の駅。

「道の駅 大谷海岸」については、Twitterで沢山情報が載っていましたのでご紹介していきます。

▼鈴芽(すずめ)が食べていた気仙沼ピーナッツクリームサンド

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あとがき

関東大震災後の復興事業で再建された橋も出てきて、 舞台となった地域や施設にも新海監督の映画に込めるメッセージを強く感じました。

「鑑賞した方々の感想を聞くのが怖い」と度々に口にしている点からも、全て承知の上で自らを奮い立たせてきた2年間だっただったのでしょう。

繰り返す大震災の中でも、繰り返し復興してきた日本。
東日本大震災から11年でこのテーマを扱った善し悪しは判断できる立場じゃないですが、相当の覚悟を感じます。

また「小説版 すずめの戸締まり」には、2011年に起こった地震だとハッキリと記載しており、映画では詳しく描かれていない情報が多々あります。

聖地巡礼の際にも手元にあるとその都度確認ができて安心だと思います。
エピローグも、端的ではありますが映画よりも詳しく載っているので分かりやすく、しばらく余韻に浸ってしまいました。

映画の舞台となった地域や施設に行かれる際は、くれぐれも近隣住民の方などに迷惑をかけないようにお気を付けください!

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