すずめの戸締まり冒頭気まずいシーンの真相→息を切らした声が喘ぎ声に聞こえる

すずめの戸締まりサダイジンなぜ抜けた?正体や環憑依の理由と繋がる神の目的

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新海誠監督のアニメ作品「すずめの戸締まり」は、美しいアニメーションと深いメッセージで多くの観客を魅了しています。

しかし、鑑賞後の感想で「すずめの戸締まりの最初に気まずいシーンがあった」という声が。

筆者は劇場で2回鑑賞しましたが、気まずいと感じるシーンは全くありませんでした。
あとで「気まずいシーンがあるらしい」と聞いても、全く思いつきもしないくらい。

もし気まずいシーンがあったら「誰かと一緒に見るのは嫌だな」と思って気になっている方へ、

結論から言うと、

しっかりと映像を見ていれば「気まずい」と感じるシーンはありません。

では、なぜ「すずめの戸締まりの最初に気まずいシーンがあった」という感想があるのでしょうか。

  • 「すずめの戸締まり」の気まずいと言われるシーンは最初のどの場面なのか
  • そのシーンのどんなところが気まずいと感じられるのか
  • 「すずめの戸締まり」に気まずいシーンは他にもあるのか

について、調べてまとめてみました。

すずめの戸締りの最初に気まずいシーンがある?

『すずめの戸締まり』において、一部の観客が「気まずい」と感じているシーンは、映画の冒頭に登場する主人公「すずめ」の声の部分です。

どういうことなのか、調べてまとめてみました。

すずめの戸締りの冒頭シーンの声が「喘ぎ声」に聞こえる

映画の冒頭、子供時代のすずめが登場して泣いているシーンから始まり、寒い中走り回って息を切らしながらお母さんを必死に探している様子が描かれています。

その苦しい息づかいなどが、声だけ聞くと喘ぎ声に聞こえて「気まずい」ということらしいです。

個人的にはこの感想にビックリしました(笑)

草をかき分けている様子や吐いた白い息が映っていて、視覚的にも走っていると分かるシーンだったので、声だけ切り出してそんな捉え方ができるとは逆に驚いてしまいました。

確かに声だけを聞いたら誤解を招く可能性はありますし、10代や20代などの若年層はそういう発想をしがちなので理解はできますが、一般的な感覚だと映像と合わせて映画観ると全く気まずくは感じないです。

それぞれの鑑賞者が感じる「気まずさ」は、個人の感受性や経験に深く関係しているため、結局は自分や相手のキャラクターによるといった感じでしょうか。

とはいえ、友達や家族、恋人と観る場合は分かりませんが、親などの中年層と観る分には全く気にしなくて大丈夫だと個人的には思います。

すずめの戸締りの冒頭シーンの声が「気まずい」という件に関してSNSの声

「すずめの戸締りの最初のシーンが気まずかった」という鑑賞後の声や、

「すずめの戸締りの最初に気まずいシーンがある」という話を聞いた人の感想などを集めてみました。

本当に色々な捉え方がありますね。

「気まずかった」という人は、やはり若い人が多いのかなという印象です。

すずめの戸締り 最初以外に気まずいシーンはある?

「君の名は。」では、身体が女性に入れ替わった主人公:滝が胸を揉んだり、

「天気の子」ではラブホテルに滞在したり、バスローブを脱ぐなどのシーンがあったり、

新海誠監督の代表作には、一部の鑑賞者から「気まずい」と指摘されるシーンが点在しています。

それもあって、「すずめの戸締りにも気まずいシーンがあるのではないか」と構えている方も多いようですが、冒頭のシーン以外に、気まずいシーンはあるのでしょうか。

すずめの戸締りに「キスシーン」や「性的シーン」は無し

すずめの戸締まりに直接的なキスシーンや男女ともに露出や性的なシーンはないので、安心して鑑賞できます。

ただ、映画内では主人公すずめが出会った同年代の女子高生と恋愛話をしたり、すずめが謎のイケメン草太に対して恋心を抱いたりと、恋愛要素が含まれています。

それが同じ年頃の視聴者には少し気まずく感じられるかもしれませんが、映画全体としてはその点は非常にライトで、気にしなくても大丈夫な範疇だと思われます。

すずめの戸締り 叔母:環との言い争い

「すずめの戸締り」で描かれる叔母・環とすずめの言い争いのシーンは、鑑賞者に強い印象を与える瞬間の一つです。

すずめが懸念していた「自分の存在が叔母である環の美しい時間を奪ってしまったのかも」という不安そのままに、家族間の葛藤や相反する愛情の深さを表現しています。

このシーンを通じて、その一筋縄ではいかない相反する感情のリアリティと重みについて多くの観客は思うところがあり、家族の絆の複雑さや信じて尊重することの難しさを感じ取るはずです。

また、このシーンには、環がすずめに対して放った言葉が本心からのものだったのか、それともサダイジンが引き出した黒い感情の表れだったのかという議論もあります。

このようなヒリヒリするような本音のぶつけ合いなど複雑な感情の描写は、見る人が見ると、気まずさや居たたまれなさなどを感じるかもしれません。

すずめの戸締り 「トラウマ」になるかもしれないシーン

すずめの戸締りには、気まずいというよりは「トラウマ」になるかもしれない描写もあります。

すずめの戸締り 地震描写や地震警報

「すずめの戸締り」には、地震がストーリーのテーマになっており、リアルな地震描写や本物によく似た地震警報が複数回出てきます。

映画に登場する地震のリアルな描写や警報音が、実際に地震を体験した方々からは「トラウマを呼び起こす可能性がある」との感想も出ています。

映画製作委員会からも地震描写や警報音に関する注意喚起がなされており、観客に予め理解を求めていました。

筆者が劇場に足を運んだ際には、小さな立て看板が立っていたり、映画冒頭で黒バックに白字で注意喚起が差し込まれていたり周知はあったものの、地震描写があることを知らなかった方は、


「看板を見ていなかった」
「ここまで地震がリアルだとは思わなかった」
「冒頭にテロップ流れても退席する判断ができなかった」

とショックを受けている方もいました。

正直、筆者は東日本大震災の際には被害を受けなかった地域に住んでいて、事前に情報を仕入れていたのもあり、地震描写についてショックを受けることはありませんでしたが、一緒に見ていた当時関東在住だった夫は、地震警報に反射的に心を固くしていました。

観る人によって受けるインパクトは大きく変わるところだと思います。

一方で、多くの観客は映画の内容自体を高く評価しており、震災経験者の方にとっては辛いシーンに感情がかき乱される部分がある一方で、すずめが自分の境遇と向き合い前に進む過程を描いた作品に感動している方もいます。

「すずめの戸締り」の地震描写や警報の捉え方は個人の経験や感受性によって大きく異なるため、一概には言えない部分がありますが、映画を観る際にはこれらのシーンが含まれていることを事前に知っておくことが重要です。

すずめの戸締りに「グロテスクなシーン」はないがミミズがリアル

すずめの戸締りにグロテスクなシーンは含まれていませんが、地震発生の際に出てくる「ミミズ」と呼ばれる物体の描写がリアルです。

「もののけ姫」のタタリ神の周りに発生していた、あの赤黒い食指を太くしたようなおどろおどろしいビジュアル。

鮮明で美しい色使いやアニメのクオリティも相まって動きや質感も本当にリアルで、タタリ神に気持ち悪さや怖さを感じた方は、心の準備が必要かもしれません。

【若干ネタバレ】すずめの戸締りの「ダイジン」の扱い(見たくない方はスキップ推奨)

ネタバレになるので詳しくは言えませんが、物語に大きく関わってくる猫の「ダイジン」

ビジュアルも非常に可愛く人気の高いキャラクターですが、その扱いに対しては賛否両論です。

「トラウマになってもう見れない」という声も多く、猫好きや子供好きであればあるほどショックを受けると思います。

背景が分かると「もっとどうにかならなかったのか」とかなりショックですよね。

【若干ネタバレ】すずめの戸締りの「すずめ」の境遇(見たくない方はスキップ推奨)

震災から生きることに消極的になってしまったすずめが、過去を乗り越えて前に進む過程が作品の中核となるテーマ。

幼くして過酷な運命を背負ってしまったすずめの過去の記憶が描写される度に、筆者は感情移入し過ぎて嗚咽が漏れるほど泣きました。

事前に小説版を読んでいたので少しは免疫が出来ていましたが、ほぼ同じ歳の子供がいるためにどうしても可哀想で大号泣。
しんどすぎてしばらく小説を読み返すことも映画館に再来場もできませんでした。

筆者と同じように感情移入しすぎてしまう人は要注意です。

すずめの戸締りまで「災害三部作」に込められた重要なテーマ

新海誠監督の『君の名は。』『天気の子』、そして『すずめの戸締まり』において、自然災害を重要なテーマとして取り扱っているため「災害三部作」と呼ばれています。

これらの作品では、隕石の衝突、大雨による水害、地震といった自然災害が描かれており、それぞれが人々の生活や運命に深い影響を与える出来事として描写されています。

新海監督は、自然災害を通じて、人間がコントロールできない力の存在を示し、観客に物語をより身近に感じさせる効果を狙っています。

また、社会的な変化や個人の成長、人間関係の変遷など、現実世界の問題を反映したテーマも取り入れており、これらの要素が三部作を通じて連続性を持たせていると考えられます。

『すずめの戸締まり』では特に、「廃れていく土地」という現実社会で問題になっているテーマを取り扱い、ファンタジックな要素を含みつつも、現代社会における重要なメッセージを投げかけています。

新海誠監督自身が疑問に思った

何かを始める時には「地鎮祭」を行うのに、反対に何かが終わっていく時には何もしないのはなぜだろう

という疑問から、土地や建物を鎮めて祈る物語にしようという着想を得たとのことです。

新海監督自身の成長や社会的な立場の変化、そして観客の声や社会の変化を反映した作品として、この三部作は新海監督の映画製作におけるマインドの変化を示していると言えるでしょう。

「小説版 すずめの戸締まり」には、映画では詳しく描かれていない情報が多々あります。

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もう映画をご覧になった方、初見の感動は映像で!という方は、映画を見た後に小説を読むと知識が補完・整理されてより深く理解できると思います。
エピローグは、端的ではありますが小説の方が映画よりもしっかり説明があるので分かりやすく、しばらく余韻に浸ってしまいました。

すずめの戸締りは気まずいシーンはある?どんな人にオススメか?まとめ

すずめの戸締りは、特に若い方にとっては気まずく感じるシーンはあるかもしれませんが、ファンタジー要素と現実世界の問題を織り交ぜたストーリーは、若者から大人まで多くの人々にオススメの作品です。

新海誠監督の「君の名は。」「天気の子」よりは直接的な気まずいシーンはないので、その点では安心して見ることができますね。

ただし、劇中には地震や災害の描写が含まれているため、これらのシーンが苦手な方や過去の災害でトラウマをお持ちの方は、視聴にあたって注意が必要です。

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