ウタ嫌い「ONE PIECE FILM RED」がつまらないと批判される7つの理由

※本ページはプロモーションが含まれています。

公開177日間で、日本国内の興行収入197億円、動員人数1427万人を突破した「ONE PIECE FILM RED」

国民的映画と言っても過言ではないファンの多い今作ですが、同じくらいの熱量で「つまらなかった」「この映画が嫌い」という声があります。

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理由は何なのか。SNSに散見される声を集めてみました。

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ウタ嫌い「ONE PIECE FILM RED」がつまらないと批判される7つの理由

「ウタが嫌い」

一番多かったのが「ウタが嫌い」という“ウタの存在が受け入れられなかった”という意見。
その理由は?

①ウタの性格がムリ

ウタの計画は、ウタから見たら“世界中の人を救う”という解釈だけど、客観的には「世界中を巻き込んで無理心中を謀った」ものと言えます。

同情の余地はあるものの、シャンクスに対して混在する「信頼、愛情、疑惑、憎悪、寂しさ」という複雑な気持ちが整理できなくなり、自己中心的で被害妄想を炸裂させた行動を取る様子は「メンヘラ」「ヤンデレ」と言われても仕方がないですね。

心に大きな傷を負ったまま、真実を話してくれないゴードンと2人で暮らしながら12年を過ごしたため、精神的に大人になり切れず、真実を知って破滅に大きく舵を切ってしまったのは本当に気の毒。

シャンクスへの疑惑と贖罪で執着してしまったのは分かるけど、12年間励まし続けて一緒にいたゴードンがほぼ空気で、ウタは全く感謝も言葉も残していないところがまた...。
ゴードンも、もっと他にやりようがなかったのかとは思うけど、12年ウタを守った結果がこれってのは不憫すぎる。

②ウタの存在が原作「ONE PIECE」の世界観をぶち壊している

そんな自己中キャラのウタが「シャンクスの娘、フーシャ村にも滞在したことがあるルフィーの幼馴染...」という超重要人物だった。

エースやサボとの思い出もある、フーシャ村でのルフィの幼少期。
ルフィが今まで歩んできた出来事、ルフィという人格を決定付けた完成された世界観を、後出しでいきなり出てきた設定盛り盛りの我の強い女性キャラがぶち壊してきた感があるという声。

また、今まで映画は「漫画原作とは違うパラレルワールド」という位置づけだったのですが、今回の「FILM RED」は、漫画にもウタと思われる人物のシルエットが出てきます。

緑牛が新芽を潰そうとワノ国を襲撃した際、シャンクスがこれから新時代を作る若者たちを回想した中にウタと思われるシルエットが描かれています。

公開から約3か月後に「FILM RED出張版SBS」と題して、2022年11月5日(土)から、映画上映中に尾田栄一郎先生と谷口監督の対談を聞ける『副音声上映』を実施しました。

その際の谷口監督の発言に「ウタというキャラクターが正史(漫画内の世界線)として存在するという姿勢で映画を制作した」というニュアンスの発言をしたそうですが、「制作側が正史と認めた」と受け止めたウタ嫌い派が、この情報に触れてさらに拒絶感を加速させています。

③公式の「ウタ ゴリ推し」がうざい

作者の尾田先生、公式グッズの展開はもちろん、「歌姫ウタ」として各種地上波の音楽番組はじめ、あの紅白歌合戦にまで出演するなど、アニメオリジナルのイチキャラにすぎない「ウタのゴリ推し」に辟易するとの声。

漫画『ONE PIECE』の全世界累計発行部数5億部突破を記念した企画で「ウタのスペシャルステージ」を配信した際には、冷静に静観していた原作ファンからも、「原作の記念はルフィや麦わらの一味を登場させてくれ」というごもっともな意見が噴出しました。

先行投資した莫大な製作費や広告費を回収するために、ウタゴリ推しでプロモーションせざるを得ない状況なのかなと勘ぐっちゃいますが、露骨すぎると逆効果ですよね。

「ウタの映画」と言っても過言ではないほど、ウタにフォーカスされた映画の内容になっているため、ウタの存在を受け入れられないと、今作は楽しめないですよね。

その点で、「ウタを受け入れられるか否か」で映画の評価が賛否両極端に振れているのだと考えます。

④ストーリーがつまらない、ワンピースに合わない

そもそも「ストーリーがつまらない」という声。

  • 歌に割く尺が多いため、肝心のストーリーが雑に展開している。
  • シャンクスの娘、ルフィの幼馴染という設定にねじ込んだ話で無理矢理感がある。
  • ウタのキャラクターの掘り下げも浅くて感情移入できない。
  • ルフィと麦わらの一味が脇役になっていてガッカリ。

「ストーリー自体がつまらない」という声と、
「ストーリー自体はまあ面白いけど、これをワンピース映画でやる必要ある?」という声が混在しています。

「ウタ=Ado」「シャンクス」「赤髪海賊団」「麦わらの一味」「SWORDやCP0などの隠密部隊」「ビッグ・マム海賊団」を全て入れ込んだ挙句、「ウタ=AdoのPV映画」としての側面が強く出てしまい、「ワンピース映画」としてのバランスが悪くなってしまった結果ですね。

分かりにくい部分は、初回特典として配られた「40億巻」に映画の詳細設定やシャンクス・ウタの時系列などが書いてあるのですが、

「その補完がないと疑問が残って楽しめないって、そもそも映画としてどうなの?」という意見も。

どっちに振れても、音楽映画として楽しめない層には「ストーリーがつまらない」という感想に至ったようです。

⑤シャンクス・ヤソップの毒親決定

これは筆者も個人的に残念に思った「シャンクス・ヤソップの毒親」描写。

  • 幼少期のウタに対するシャンクスの甘やかし。
  • ウタを育てると決めて拾ったのに、事が起こって何の説明もなしに手放す身勝手さ。
  • 12年間一切ケアをしなかったこと。
  • 妻と幼い子を置いて海に出て、自分の子と同年代の他人の子を船で育てるヤソップの身勝手さ。

シャンクスとヤソップにもいろんな思いがあったはず...いやいや流石にナシだろ。
所詮海賊だしな…いやでもあの2人のことだから...と、個人的にも堂々巡りしてしまう部分です。

「親に捨てられた」と感じられる環境でも、
ウソップには父親のことを一切悪く言わない母親の存在や、
カヤやウソップ海賊団の仲間達、シロップ村の村人との関わりがあって、

サンジもゼフに拾われ、
小競り合いを繰り返しながらもバラティエの仲間達と信頼関係を築いていって、

人間が心身共に健全に育つには、他の人との関わりが必要不可欠なんだなと思わされました。

いやーホント、ゴードン頑張ったよ。

「母の元を離れることで冒険が始まる」という考えのもと、尾田先生は「冒険の対義語は母」と答えています。

この考えをベースに「親とは必ず離れる時が来る」という離別を描くのだと考えますが、とはいえ、シャンクスとウタ、ウタとゴードンという親子の物語が、もう少し救いのある結末にならなかったものかと残念です。

⑥「タイトル詐欺

「ONE PIECE FILM RED」の前情報や予告

  • 映画初登場のシャンクス
  • REDというタイトル
  • シャンクスを彷彿とさせる傷
  • シャンクスの娘が出てくる
  • ルフィの幼馴染

上記から「シャンクスの映画」と思って期待して観に行ったら、ビックリするほど「ウタの映画」だったという点も、低評価に繋がっています。

これまで漫画でもほとんど描かれていなかったシャンクスの今作で初めて明かされた事実も多々あり、25年間で一番シャンクスが活躍している作品であることは間違いない事実です。

ただ、タイトルや予告で派手にぶち上げた割には出番が少なかったと、肩透かしくらった方が多くいました。

シャンクスが客寄せパンダに使われたことに憤慨しこの内容なら『FILM UTA』にしないと詐欺だと批判の声もありました。

こういうプロモーション上の批判が回り回って「ウタ嫌い」に発展してしまっている部分もあるので、その点は気の毒ですね。

「特典商法」

国内の映画興行収入ランキング歴代8位になった興行収入197億円という記録には、何度も劇場に足を運ぶリピーターが多くいた結果です。

【来場者特典一覧】

  • 第1弾「巻四十億〝RED〟」
  • 第2弾「ONE PIECEカードゲーム チュートリアルデッキ」
  • 第3弾「コミックス -巻4/4〝UTA」
  • 第4弾「巻四十億〝RED〟アンコール」
  • 第5弾「FILM REDメモリアルカード」
  • 第6弾「FILM REDビジュアルカードセット」
  • 第7弾「ワンピの実『FILM RED』“シャンクス”」
  • 第8弾「スペシャルシャンクス104巻掛け替えカバー」
  • FILM RED出張版SBS『副音声上映』

この大量の脇目もふらずに特典投入するプロモーション姿勢に引いている人も。

謎が残るストーリーや細かい描写など、何度も観ないと分からない映画自体の特徴もあるのですが「それだけ特典バラ撒いたら、そりゃ興行収入上がるわな」という冷ややかな批判を呼んでいます。

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