藤井風「死ぬのがいいわ」世界への広がりを可視化!何がすごいのかチャートや公式側の動きを調査

※本ページはプロモーションが含まれています。

藤井風さんの「死ぬのがいいわ」が世界中で人気上昇!

世界中のランキングにも登場し「日本発アーティスト初」の快挙を多く成し遂げ、その快進撃はすさまじいものがあります。

ただ、海外のチャートやランキングに詳しくない方には、

「今何が起こっているのか?」「それがどれだけすごいことなのか?」

が分かりにくいかと思います。

筆者もその1人だったので、

  • 藤井風さんの「死ぬのがいいわ」が世界へ広がっていく様子の可視化
  • 藤井風さんの運営側の動きとその理由
  • 藤井風さんの何がすごいのか、今後注目したい展開

を、なるべく分かりやすくまとめてみました!

詳しい分析などはプロや専門家の方などにお任せするとして、この記事では個人的に気づいたことをより感覚的に楽しめるような内容を目指しています!

自分が知って学んだことを忘れないために記事化した側面もあり、今回もまたすごいボリュームになってしまったので、知っているところはガンガン飛ばす、気になる項目があれば目次をクリックでお願いします!

あ、途中に出てくる「動くグラフ」は面白いと思うので、是非見てください!
※随時更新・追記予定です。

▼タイで人気に火がついた理由や、その後の世界への広がり(8/26まで)を、この記事の後半で簡単にまとめていますので、こちらを先に読んで頂いた方が理解が深まるかもしれません。

※この記事は、筆者が集めた情報に基づいて作成しています。
大きな間違い等ありましたら、ご指摘いただければ幸いです。

藤井風「死ぬのがいいわ」Spotify Daily  Viral チャートの動向

まずは今回の世界拡散の経緯を、Spotifyの「Daily Viral Songs」チャート(以下バイラルチャートと記載)とそれを可視化した世界地図やグラフで追いかけます。

※世界に広がっていく様子はバイラルチャートの動きを見ると分かりやすいため。

「バイラルチャート」は、SpotifyからSNSやメッセージアプリでシェア・再生された回数などをベースに、Spotifyが独自に指標化したランキングで「今SNSで最も話題になっている曲を表している」とも言えます。
グローバル、国・地域別のチャートがあります。

出典:Spotify

人から人へと伝わり拡散していく「バイラル=ウィルス性」の名の通り、動向の予想がつかず非常に移り変わりが激しい側面がありますが、
バイラルチャートは「ヒットの起点」とも言われる“今”を知ることができる「生きているランキング」と言われています。

世界に広がっていく様子を見るのに最適なチャートということですね!

また、音楽サブスクリプション(聴き放題)サービスの世界シェアNo.1はSpotify。
現在183の国と地域に展開しています。(チャート集計しているのは73の国と地域)

成長に陰りが出てきたということですが、それでも世界の音楽サブスク利用者が5億2390万人いる中で、Spotifyの利用者は全体の31%を占めています。※2022年1月時点



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出典:Gigazine

その点を鑑みても、Spotifyのランキングは世界の動向を見る上で信用性があると言えそうですね!

世界各国のバイラルチャートを地図やグラフで可視化

Spotifyから公開されている「死ぬのがいいわ」の世界各国のバイラルチャートデータを、パワポで作った世界地図に落とし込んでスライドショーにしてみました(画像ぼやけ気味ですみません!)
もっと他に上手いやり方あるかと思うんですけど、スキル不足で(汗)
※2022/8/9~2022/9/4付
※ランクインした国に色付け、順位が高くなるにつれて青が濃くなる設定になっています。

感覚的に「世界への広がり」が実感できればいいなと思い自分用に作成したものなので、軽い気持ちで見て頂ければ幸いです!

  

1ヵ月という早いペースで全世界に広がっていく様子が分かりますね!

まさに「バイラル=ウィルス」という感じでしょうか!

9/3には高い壁と思われたアメリカのバイラルチャートにも初登場5位にランクインしています!

動くグラフで見るバイラルチャート

下記は、動くグラフを作れる作成ツールの存在を初めて知って「これでバイラルチャート作ったら楽しそうだな」と思って軽い気持ちでデータを入れて見ましたが、本当に楽しかったのでご共有です!

※順位が高い順に上から表示されています。横軸は日時。順位上のバーを長くしたかったんですがやり方分からず断念。

8月後半入るとちょっともう国名とか全然読めないくらい小さくて、笑っちゃうくらいの国数の多さですね!藤井風すげぇぇぇ!!

国名と位置を正確に覚えてきれていない残念な筆者は、世界地図だと「広がり」しか分からなかったのですが、これを見ると「8/20にアジア地域からアフリカへも広がったんだな」8/23を境にヨーロッパでのランクインが始まっているな」みたいなことが実感できて楽しかったです!

ちなみに、Spotifyがサービスを提供している国が全73カ国。
9/9の時点で64カ国がランクインしていているので、残り9カ国となっています!

世界制覇も目前!

※9/18追記
2022/9/17付バイラルチャートで全73カ国にランクイン!世界制覇達成です!

こちらの世界地図やグラフも随時更新予定です!

世界の動向を掴んだ藤井風運営サイドの戦略

この世界のバイラルチャートをまとめてて気づいたのですが、

集計した全て期間で、どの国もほとんどが順位上昇を続けている、または上位をキープしているのですが、唯一8/22だけランクインしている国の半数近くが順位を落としています。

実に14カ国中、8カ国がランクダウンしているんですよね。
ずっと1位をキープしていたタイですら4位に。

そして、翌23日に何があったかというと、

公式Youtubeで武道館ライブ版の「死ぬのがいいわ」動画公開ドーーン!!

さすがに全体的に順位が低下する時期をキッチリと予想していた訳ではないと思いますが、最高のタイミングで起爆剤を投じたことになります!

その後、バイラルチャートにランクインする国も爆増し、順位を落とす国はほぼなく、世界的に順位上昇が続いています。

時差がある世界各国で、どのタイミングで区切ってデイリーチャートを出しているのかは分かりませんが、Tiktokで知って気になった人は、曲名かアーティスト名で検索してより詳しい情報を知ろうとするでしょう。
自分の行動パターンを振り返ってみてもそうですよね。

世界の利用者数20億人YoutubeというSNSで、本人が歌う「ライブ映像」が公開されたことは、視覚的情報でより興味を惹きやすい状況を作り、各国のランキングにも大きく影響したんですね!

と、ノロノロ書いていたら、チャート分析のプロの方も書いていらっしゃいました!そりゃそうか!
せっかく書いたので掲載しますが、音楽チャートアナライザーkeiさんの「イマオト」を読んだ方には新鮮味はないかもです。すみません!

keiさんの「イマオト」はめっちゃ専門的で勉強になるので必見です!

ふと「Webでの検索数ってどんな感じで推移してるんだろう」と疑問に思い、Googleトレンドでチェックしてみました。

Googleトレンドって何?

Googleトレンドでは「検索キーワード需要の推移チェック」ができます。
需要は「人気度」という指標で表され、最も検索需要があったタイミングを100として、そこの数値と比較した割合で表示されます。

出典:Googleトレンドとは?使い方から見方、活用法まで解説!

「Fujii kaze」「Shinunoga E-Wa」の過去30日間の世界の検索需要の推移です。

8/25までの上昇率は緩やかですが、その後の検索数が一段階上った感じですね!
これは先述した武道館ライブ映像公開の影響だと思われます。

そして8/30や9/1には急降下していますが(自然的な検索低下?)

9/1にはユニバーサルミュージックインドネシアの公式Tiktokで「死ぬのがいいわ」の翻訳付き動画がアップされました。

その日を境に検索数が急角度で上昇しています!

右肩上がりの状態ではあったのでそれだけが理由ではないと思いますが、公式からの動画公開が毎回大きな後押しにはなっていますよね。
これにも段階的な戦略があったんだろうなと思わされます。

なぜインドネシアからの動画投稿なのか初めは理由が分からなかったのですが、インドネシアの人口はアジア第3位で日本の約2倍

それだけリスナー数が多いと見られていますし、実際にインドネシアの藤井風Spotifyリスナー数はタイを抜いて、日本に次ぎ第2位になっている模様。

▼都市ごとなので見にくいですが、9/10現在タイ・バンコク18.7万人、インドネシア・ジャカルタ18.5万人となっています。前日はジャカルタが1万人少なかったので、どんどん追い上げてますね!

出典:spotify 藤井風

ここには表示されていませんが、インドネシアの他の都市でもリスナー数増えているのでしょうね!

(ちなみに、アジア人口第1位の中国はspotifyは未配信。
第2位のインドと同様に自国産の音楽サブスクサービスが人気で、spotifyのチャートには上ってきていません。)

そして、韓国ベトナムイタリアのユニバーサルミュージック公式アカウントからも、TiktokやInstagramなどで対訳付きの「死ぬのがいいわ」武道館ライブ映像が続々と公開されています。

▼こちらはイタリア公式動画

@universalmusicitalia ▶️ NOW PLAYING: Fujii Kaze "Shinunoga E-Wa" 🧡🖇 #FujiiKaze #shinunogae_wa #shinunogaewa #lyrics #lyricsvideo #tiktokmusica #perte #fy #foryou #songlyrics #viral ♬ Shinunoga E-Wa - Fujii Kaze

この動画公開は、バイラルチャートから各国の「Daily Top Songs 200」チャートに入って、更に順位を伸ばすための底上げの意味もあるかもしれませんね。

気になり見てみたら、動画公開してから各国の「Daily Top Songs 200」も順位上昇しています。動画公開したばかりのイタリアがどう展開するか楽しみですね!

イタリアの他にも、フランス、スウェーデン、スイス、イギリス、アメリカ合衆国などの欧米諸国も、最近バイラルチャートに初登場したかと思ったらいきなりTop10入りで、そのまま1桁順位をキープしています。

次はこれらのどこかの国で動画公開あるかな?

さすが世界に照準を合わせた成功事例を持っているユニバーサルミュージック。めちゃくちゃ頼もしいですね!
とにかく、ユニバーサルグループを挙げて「藤井風を全世界的に売り出すこと」に本気を出していることは伝わってきました!

今はSpotifyチャートは順調ですが、web検索数は下がっているようですね。
また何か起爆剤投下はあるのでしょうか?今後の展開も楽しみです!

「Daily Top Songs 200 」チャートも数値まとめ中なので、共有できることがあれば追記します!

「死ぬのがいいわ」世界動向の時系列&今後の展開

そして改めてですが、この数か月の間「藤井風」と「死ぬのがいいわ」に何が起こったのか
世界の動向に関係ありそうな出来事を時系列に沿って書き出してみました!

ランキングや公式の動きなど、主要なものに絞ったつもりですが盛り沢山です。
確認の意味を込めてなので、もう既に知っている、把握できているという方は飛ばして次へお進みください!

7/27
タイのSpotifyバイラルチャートで初登場57位
その後、Tiktokを中心にタイ国内で流行り始める

8/1
タイのバイラルチャートで1位獲得

8/13
東南アジア7カ国のバイラルチャートにランクイン

8/23
公式Youtubeが「死ぬのがいいわ」武道館ライブ映像を公開

8/23
ルーマニアがバイラルチャートで初登場27位
(ヨーロッパ初)

8/24
世界最大級の歌詞サイトGeniusにて「死ぬのがいいわ」TOP10入り

8/25
Spotify 月間リスナー250万人(自身最高人数)

8/27
カナダがバイラルチャートで初登場4位
(アメリカ大陸初)

8/30
Spotify「Daily Viral chart Global」でTOP10入り8位獲得
(世界各国のバイラルチャートを総合したランキング)

9/1
Spotify 月間リスナー300万人(自身最高人数)

9/4
Spotify「Daily Top Songs Global159位獲得
(全世界を対象にした「その日に再生された曲」のランキング)

9/5
世界最大級の歌詞サイトGeniusにて「死ぬのがいいわ」TOP 100で1位(ローマ字歌詞)を獲得

9/7
9/7公開分(9/12付)Billboard Japan Hot
100で「死ぬのがいいわ」が初登場90位

9/9
Spotify「Daily Top Songs」13か国のチャートにランクイン中

9/10
Spotify 月間リスナー400万人(自身最高人数)

えーめっっちゃ多いし、知らんランキングばっかで良く分からん!

という声が聞こえてきそうですが、いや本当そうですよね。私も最初混乱しました。

※SpotifyとBillboardのチャートの詳しい説明については、できれば改めてまとめたいと思っています。

ざっくり言うと「タイから始まったバズりが世界中に広がって、沢山の人が曲を聴いて世界各国のチャートで上位に入り、日本にも逆輸入されてきたよ」という話ですね。

たった10日でSpotify 月間リスナー数を100万人増やすとか、
全世界を対象にしたチャートでTOP10入りや1位になったりと、たった1ヵ月ちょっとの間ですがものすごい勢いを感じます。

この中で特に今後注視したいランキングや快挙と言える重要な項目は

  • Spotify「Daily Top Songs Global」で初登場159位
    →日本語楽曲では初

  • Spotify「Daily Top Songs」13か国のチャートにランクイン中
    →日本語発信アーティスト最多

  • 世界最大級の歌詞サイトGeniusにて「死ぬのがいいわ」TOP 100で1位(ローマ字歌詞)を獲得
    →曲をメロディーや音で消費するだけでなく、歌詞の意味を理解して「歌いたい」と感じる海外リスナーが多いことの表れ

  • Billboard Japan Hot 100チャートで初登場90位
    →逆輸入発生中。日本での順位上昇が更に世界順位の底上げになる


そして、何といっても全くのタイアップなしということ!

いろいろ調べたところ、これらになりそうです。

※9/11追記・訂正
「日本語発信アーティスト」と記載したのは、日本人であっても海外で活動をスタートさせて人気爆発しているアーティスト、
例えばリナ・サワヤマさんやJojiさんとの違いを表すため。

また「日本語楽曲」という記載も、日本のレゲエパンクバンド「SiM」が2022年1月に進撃の巨人のテーマ曲である全編英語詞の「The Rumbling (TV Size)」「Daily Top Songs Global」で最高位108位を記録しているため、それらと区別するために表記しています。

藤井風さんの「死ぬのがいいわ」は、これまでの日本発で日本語で楽曲発信しているアーティストの中では類を見ない売れ方をしているということです。

これらのチャート入りが具体的にどのようにすごいのかは、更にちゃんと調べて追記予定です!
そろそろ日本国内でももっと報道された方がいいんじゃないかな案件です。

Billboardのグローバルチャート」にランクインするかが気になる

そして今後の展開として期待してしまうのは「Billboardのグローバルチャート」へのランクイン。
世界的に影響力のあるBillboardのチャートに登場したら、より世界的な知名度が上がります。

藤井風さん自身もBillboardのグローバルチャートには「きらり」でランクインした事があります。

  • Global 200 →135位が最高位
  • GlobalExclUS(Global 200からアメリカ国内分のポイントを差し引いたチャート)→57位ランクインという情報を確認。
    ※最高位までは分かりませんでした。

日本人アーティストがランクインすること自体は珍しくないこのチャート。
しかし大体は日本での人気が土台となっていて、国内での勢いがなくなるとランク圏外になるという瞬間的なものだということ。

その反面、海外でガッチリと裾野を広げて人気の基盤を作ってきた「死ぬのがいいわ」は、日本での人気がもっと後押しすれば、長くランクインする可能性もあります。

次週9/13(火)発表予定の「Billboard Global ExclUS」にランクインしているかが気になりますね!

ちなみに、モンスター級の売れ方をしているYOASOBIはBillboard常連で、Billboard Global 200 でもTOP10入りを果たし、最高位6位にランクインしています

※赤字は、Keiさんより訂正頂きました!ありがとうございます!

▼下記は、TOP10入りした際のbillbordのツイート

Billboardチャートと世界的な知名度は比例する(K-POPに全く知識のない筆者もビルボードに載ったという話題でBTSを知った)ので、Billboardに長期ランクインしたらガチで「世界の藤井風」になりますね!

と、調べてたらめちゃくちゃボリュームがすごくなってしまったので、一旦こちらまで。
チャートとかデータとか数字に苦手意識ありましたが、見方によっていろんな背景が浮かび上がってくる気がして、一度調べ始めると止まらなくなってしまう面白さがありました!

下記については現在書いている途中なので、随時アップしていきます!
※挫折したらボツになるかもしれませんので、ご了承ください!

  • 藤井風の「死ぬのがいいわ」世界人気、具体的に何がすごいのか!?
  • Spotifyの他チャートや、ビルボードグローバルチャートの説明
  • 他の日本発アーティストの比較

【藤井風】記事一覧はこちら

<magazine>

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