藤井風golden hour JVKE(ジェイク)ジャケットの青い蝶・柄の意味を考察

藤井風golden hour ジャケット

※本ページはプロモーションが含まれています。

アメリカのシンガーソングライターJVKE(ジェイク)さんと藤井風さんがコラボレーションした新曲「golden hour (Fujii Kaze Remix)」が、2023年4月21日(金)に配信リリースされました。

楽曲ジャケットに使われている青い蝶々の折り紙。

その柄と蝶々が持つ意味を調査・考察してみました。

藤井風golden hour (Remix)のジャケットについて

折り紙に用いられている柄は?

出典:ビルボードジャパン

藤井風さんがリミックスで参加した「golden hour」のジャケットには、折り紙で折られた蝶の画像が使われています。

この柄は「青海波(せいがいは)」と言われる柄。

出典:京屋

日本の伝統的な文様で、縁起がいいとされている動植物や物などを描いた図柄である「吉祥文様(きっしょうもんよう)」の1つです。

「青海波(せいがいは)」柄が持つ意味は?

青海波は、広い海がもたらす恩恵や無限に広がる穏やかな波から、

  • 未来永劫へと続く幸せへの願い
  • 「人々の平安な暮らしへの願い」

が込められた縁起の良い柄です。

蝶が持つ意味は?

青海波柄と同じく、ジャケットに用いられている蝶も世界中で縁起が良いと愛されています。

変化や変容、美の象徴

蝶は、卵から幼虫、さらに蛹へと変化し、最終的に美しい羽を持った成虫へと変容する姿が有名です。この変化の過程は人生における成長や変化を表し、蝶は「変化や変容の象徴」とされています。

また、蝶の美しい翅は「美と愛の象徴」としても知られ、蝶の飛び回る姿は、恋愛の自由さや浮き沈みを表すとも言われています。

魂や霊

一部の文化では、蝶は死者の魂や霊を表すとされています。蛹から蝶への変化は、死者の魂が新しい生命に生まれ変わる過程を表しているとされています。

日本では「輪廻転生」の象徴であり、「不死・不滅のシンボル」として武士に好まれた時代も。

「golden hour」の楽曲について考察

「golden hour」は歌詞などから、

恋人と過ごした美しく尊い幸せな時間、人生の中で一番光り輝いている時間=「ゴールデンアワー/黄金の時間」についての曲だと解釈できます。

きらめくようで切ないピアノと壮大な弦楽器が、耽美で情緒的な世界に引き込みますよね。

歌詞を調べてみても幸せな時間を歌っているはずなのに、聴いていると何だか切ない感じが拭えず。

どんな解釈で制作したのかなと調べてジェイクのインタビューに辿り着いたのですが、興味深いコメントがありました。

※Youtube英語字幕をDeep翻訳しているので違っているかもしれませんが

ピアノの音色が変わるところがあるのですが、それを聴いてください。
実際に周波数を調整して音を外してみたのですが、ちょっとダークな雰囲気になりました。
そして、今まであまり言わなかったのですが、この曲はアルバムの次の曲「This is what heartbreak feel like unfortunately」へと完璧に移行していきます。
私のアルバムは、「良いものには終わりがある」ということをテーマにしています。

「良いものには終わりがある」

太陽がかげる前に一層きらめく瞬間があるように、過去の輝いていた時間を振り返る曲という側面もあったんですね。

それにしてもアカペラの声良すぎ。何度も聴いちゃう。

ジャケットに青海波柄・蝶を使った理由を考察

他のアーティストのRemix版ジャケットも「青い蝶」

実は「golden hour」は世界各国様々なアーティストがRemixしているのですが、他のアーティストのジャケットも「青い蝶」だったんです。

▼中国、メキシコ、オーストラリア、インドなど、様々な国のアーティストとコラボしています。聞き比べるとまたとても面白い!

こうやって並べてみると圧巻ですね!

「青い蝶」が持つ意味は?

「青い蝶」が持つ意味は「幸運のシンボル」「仕事運の上昇」など沢山あるようですが、キリスト教では、復活したキリストにちなんで「神様の化身」という意味もあるようです。

JVKE(ジェイク)さんは父親が牧師をされているようなので、その辺りの意味には詳しそうですね。

ジャケットに「青い蝶」を用いた理由の個人的考察

ここからは筆者の個人的な解釈ですが、楽曲ジャケットに「青い蝶」や「青海波柄」を使った理由を考えてみました。

この「golden hour」という曲は、

「美しい時間とそれを作り出している尊い存在である恋人」と過ごした
「人生で一番輝いている至福の時間」

を表現しているのと同時に、その裏にある、

「美しいものはいつか終わりゆく」という事実を知りながら願う、

「どうか永遠に続いて欲しい」
「終わったとしても、形を変えてまた自分の元に戻って欲しい」

との想いを込めているのではないかなと感じます。

特に藤井風さんが担当した作詞・歌唱パートは、

「break/壊す」「Secret/秘密」「fake/偽り」「tears/涙」

など、不穏な単語が目立ちますし、余韻を残さずにバスっと曲が終わるところなど、夢から覚めて現実に戻るような印象を受けました。

そんなに深い意味はないかもしれませんが、とても素晴らしいコラボなだけに、色々考えちゃいますね。

藤井風golden hour JVKE(ジェイク)リミックス ジャケットの青い蝶・柄の意味を考察 あとがき

元々JVKE(ジェイク)さんの「golden hour」の曲自体が美しすぎるという話なんですが、2人の声の相性の良さや世界観のマッチ具合にはものすごくビックリしました。

「スカァァ~~~イ」のフェイクの自由自在さは、本当に蝶の羽ばたきのようでした。

これまでのカバー楽曲でもそうだったように、本家へのリスペクトを忘れず、英語も日本語も音階も国境も垣根なく自由に行き来して自分の色も出す藤井風さんの音楽家っぷりは健在でしたね。

<magazine>

「藤井風 完全読本」だけあって、これまでの生い立ちや1st、2ndアルバムの内容など、本人から引き出された言葉で深く理解できるマストな一冊。

藤井風さんに対して感じていた様々な疑問や感情の答え合わせができた部分と、より深まる謎と、個人的に非常に読み応えがありました。
子育て中の親として、お父様との関係性もとても興味深かったです。

雑誌は売り切れ。電子版はAmazonなどで購入可能。
筆者は雑誌を購入しましたが、文字がえらい小さくてボリュームもすごいので、電子版で拡大しながら読むのもありだなと思いました。

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