藤井風さんのセカンドアルバムの発売が発表されました!
新作アルバムタイトルは「LOVE ALL SERVE ALL 」
前作のアルバムタイトルは「HELP EVER HURT NEVER」
どんな意味なのでしょうか。
藤井風さんとは切っても切り離せない「サイババ」の存在と一緒に調査してまとめてみました。
目次
藤井風とサイババ|新作アルバムタイトルの意味は「 すべての人を愛し、すべての人に奉仕する 」
「LOVE ALL SERVE ALL」は
「すべての人を愛し、すべての人に奉仕する」
という意味で、インドの聖者サティア・サイババが唱えた言葉です。
この 「LOVE ALL SERVE ALL」という言葉の他にも、サイババの代表的な教えがあります。
「 LOVE ALL SERVE ALL HELP EVER HURT NEVER」
「すべての人を愛し、すべての人に奉仕する。常に助け、決して傷つけてはならない」
そう、藤井風さんの前作「HELP EVER HURT NEVER」と新作「 LOVE ALL SERVE ALL 」のアルバムタイトルは、両方ともサイババの教えの一部だったんです。
デビューアルバム、セカンドアルバムと、2作続けてサイババの言葉をアルバムタイトルに使用するということは、よほどの思い入れがあると推察します。
ではなぜ、藤井風さんはサイババの言葉をこんなにも使用するのでしょうか。
「HELP EVER HURT NEVER」のアルバムタイトルについて、藤井風さんはインタビューでこう語っています。
うちのオトンが大切にしているというか、よう聞かせてくれとった言葉でもあって、
【報ステ特集】藤井風さんコロナ禍で共感…死生観
全ての事ここにきゅきゅきゅーっと集約されてとるような言葉じゃと思ったんで
藤井風さんの音楽性や人柄、思想はお父様が大きく影響を受けていますが、アルバムタイトルに込められたサイババの言葉も、お父様が大切にしていたものだったのですね。
藤井風とサイババと実家の写真
藤井風さんの実家で撮られたYoutube動画には、サイババの写真が映っているものがあります。


日々の生活の中に「父から教えられるサイババの精神」と「本人の写真」が当たり前のようにあり、特に違和感なく素直に受け入れながら育ってきたのでしょう。
親の想いや信じていることって、子供の立場からするとどうしても斜めに見てしまったり反抗的になったりすることもあると思いますが(何を隠そう、私がそうでした。。。)
その点からも、お父様との良好な関係性や、藤井風さんの純粋で柔軟なお人柄が垣間見れる気がします。
藤井風とサイババ|サイババの教え
サイババの教えが藤井風さんの思想や楽曲にどう反映しているかを見てみましょう。
アルバムタイトルである
「 LOVE ALL SERVE ALL HELP EVER HURT NEVER」
「すべての人を愛し、すべての人に奉仕する。常に助け、決して傷つけてはならない」
以外にも、サイババの教えに通じると思われる楽曲が沢山見受けられます。
「神はあなたの近くに」→「何なんw」
これは、デビュー曲の「何なんw」に「 誰しもの心の中に存在しているハイヤーセルフ(神様)を探そう」というメッセージに込められていると考えられます。
▼ 「何なんw」について本人が解説している動画
愛を与えて捨てて許して→「帰ろう」「旅路」
これは、 「帰ろう」や「旅路」に通じる考え方だと感じますね。
是非こちらも併せてご覧ください。
音楽で表現すること
また、藤井風さんの表現者としての活動を体現していると思われる、サイババの言葉も発見しました。
世界中が経験したことのない不安に襲われるコロナ禍にデビューし、愛に溢れた音楽で人々の心を癒していった藤井風さんのと重なりを感じます。
サイババとはどんな人なのか?
続いて、サイババについて。
アラフォーである私の認識だと、日本で報道されていた内容から、正直「灰で人の悪いとこ治せる奇跡とか、犯罪疑惑とか、何だか怪しい人」という「インチキな人」感が強い人物でした。
この機会にちゃんと知っておこうと思い、サイババの経歴について調べてみると、
賛否両論ありましたが、最終的には葬儀は国葬として行われるなど、国を挙げて称えられた聖人でした。
サイババの生い立ち
Have firm faith in your heart and fill your life with love. There is no path better than this. - #SriSathyaSai#GoodMorningWithSai#SathyaSaiQuotes#SaiInspires#SaiMessage pic.twitter.com/webHPnzhnb
— Sri Sathya Sai Baba - Official (@TheSathyaSai) January 12, 2022
サイババは、1926年11月23日に南インドの貧しい農村で生まれます。
本名はサティヤ・ナーラーヤナ・ラージュ (Sathya Narayana Raju)
14歳の時に、自分が「シルディ・サイ・ババ」の生まれ変わりであり、 人々の悩みを取り払うために降臨したと気づいて「サイ・ババ」を名乗ることにしたとのこと。
「シルディ・サイ・ババ」とは、ヒンドゥーのヨーガ行者 、イスラームの修行僧であり、没後も多くの人から崇められている当時のインドの聖者で、「シヴァ神」と「シャクティ神」のアヴァター(化身)と言われていた。
ちなみに、「サイ・ババ」の意味は、
サイはペルシャ語で「聖なるもの」「聖者」
ババはインド圏で「父」という意味です。
▼初代のサイババであるシルディ・サイババ

苦行を耐え抜いてきた修行僧、猛者感があふれまくってますね!
初代のサイババであるシルディ・サイババは、11個の約束を残して1919年に亡くなるのですが、その約束のひとつに、
8年後、南インドのヴィシュヌ神を信仰する家に生まれ変るだろう。
というものがあり、サイババはその7年後の1926年に南インドで生まれます。
この約束もあって、2代目のサイババが「自分が先代 シルディ・サイババの生まれ変わりだ」と思ったのでしょうね。
サイババの奇跡と疑惑
1940年10月20日にサイババが家を出てからインド各地で説法を始めると、不治の病を治す、手から灰を出す、何もないところから貴金属を取り出すなどの行為を「奇跡」と称されて、インド全土のみならず、世界中にその名が知られていきました。
日本では、1990年代にこの奇跡が伝わり一大ブームになると同時に「イカサマか!?」とメディアが報道したのもあり、それが個人的には強烈に印象に残っています。
それについて、サイババ本人は否定してこう答えています。
「奇跡は、(人々を)私のほうに振り向かせるための名刺にすぎない。だが、この名刺がなければ、だれも私の栄光のかけらにさえ気づかない」
その他にも、サイババの身の回りには殺人事件や少年に対する性的虐待など様々な事件や疑惑があり、一時期は信奉者も減ったこともありますが、全て本人の関与や偽証が立証された訳ではなく、本人も潔癖を主張しています。

サイババの功績
2001年以降、無料による病院の開設、インドやタイなど国内外で120校以上の教育機関を設立、水道設備の供給といったサイババの「教育・社会・医療」の面での奉仕事業が高く評価され、再び信奉者が増え始めたといいます。
恵まれない女性を援助するサイ・ババの活動は、全インドで特に高い評価を得ており、インド大統領からも祝辞を述べられたとか。
2011年に85歳で死去の際には、その功績を称え、葬儀は国葬として執り行われています。
インドの大統領・首相以外で国葬が執り行われたのは他にマザー・テレサだけだというので、その偉大さが分かりますね。
功績、疑惑、双方ありますが、多くの人に恩恵を与え、崇められた存在であることは間違いないようですね。
サイババ信者の著作から見つけた、藤井風が作り出す世界との共通点
一通り調べてみて「信者はどのようにサイババを捉えているのか」が知りたくなって、下記の本を読んでみました。
この本を選んだ理由は、
・サイババに対して猜疑心を持っていた女性信者の葛藤が書かれているという点
・「愛と奇跡の旅路」というサブタイトルに藤井風さんの発信している内容との共通点を感じたこと
・Amazonの電子版なら無料で読めると知り「お金かからないなら読んでみようか」
くらいの軽い気持ち
でしたが、新たな発見がありました。
読んでみて印象的だったのは、一切の詮索や勧誘行為などせず、出会った信者の方々が著者を温かく見守ってくれていたという「寛大な優しさ」や、「もうひとつの新しい宗教を作るために来たのではない」というサイババの意志のもと、寄付などの金銭の授受が厳しく禁止されていたということ。
誹謗中傷報道で出来上がった「サイババのダークなイメージ」を覆すクリーンさで驚きました。
著者が体験した「奇跡の体験」の中には、「いやいや、それはさすがにこじつけだろうよ」と感じる部分もありましたが、筆者がふと藤井風さんに感じた、
「えー!私が好きなアーティストの好きな曲ばかりカバーしている!私のツボをなぜそんなに分かっているのか!?」
「私も卒業してからもしばらく高校ジャージ愛用してたわ~楽なんよね。気が合うやん!」
「”最近SNS投稿ないけど、忙しいんかな”と考えてたら投稿があった!」
みたいに感じる気持ちを、突き詰めていくと似ているとこもあるのかなと考えたり。
中でも、特に印象的だったのが、巻末のこの部分。
サイババを知って、なにが変わったのかと訊かれたら、
さわさわとした孤独の代わりに、一体感を感じるようになったこと、
どこか不安な世界に代わって、暖かなぬくもりに包まれていると感じること、
「ここ」に「今」いることがうれしくて、宇宙の果てまで大好きだと感じること、
そう答えるでしょう。
そしてこの、私の中に広がりはじめた平安こそ、サイババからの贈り物なのかもしれません。
サイババからの贈りもの――愛と奇跡の旅路
この「サイババ」を「藤井風」に変えても成立してしまうのではないかと感じてしまいました。
SNSにも「藤井風さんや、藤井風さんを好きだという仲間に出会って人生が豊かになった」という声が多く、まさにこのように感じているファンの方が多いのではないかとお見受けします。
また「同じ時代に生きている喜び」にも言及していて(出版当時はサイババはまだ存命だった)その点も似ているなと。
藤井風さんは「愛に溢れた唯一無二の音楽」を名刺代わりに「少しでも多くの人が幸せな人生を送れるように」と願って音楽活動されています。
活動内容は違えど想いは共通していて、藤井風さんとそれを取り巻く環境がサイババのそれに似てくるのも、必然なのかもしれませんね。
まだ一読しただけで深く読み込めていませんが、著者のアップダウンする心情が率直な表現で正直に書かれていてとても読みやすく、サイババの教えや直接の面会などにも興味を引かれて一気に読んでしまいました。
AmazonのKindle Unlimitedなら初回30日間無料で読めるので、ご興味のある方はどうぞ。
無料期間中に解約しても料金は発生しないようです。
藤井風とサイババと実家の写真|疑惑のインドの聖人と父からの影響 まとめ
藤井風さんの音楽や思想にサイババの教えが深く関わっていることが分かりました。
藤井風さんを見ていると、お父様から教えられたと思われるサイババの思想を真っすぐに受け止めて昇華し、誰にも表現できない素晴らしい音楽を届けてくれることを心から楽しみにしている反面、
若さや純粋さがあるからこそ、真っ直ぐにスピリチュアルな思想を表現できているのではないかとも思えて、これから音楽活動を続けていく上でどう変化していくのだろうかと、個人的に儚さを感じてしまう部分もあります。
また、サイババの人格については信者の著書からも疑問に感じる部分は多々ありましたが、広めている教えは素晴らしく、活動内容もクリーンであることが分かりました。
ただ、90年代に物心ついていた日本人のサイババに対する印象はきっと、当初の私と同じく「何だかうさん臭い人」ではないかと思うので、偏向報道などで、変な色が付かないと良いなとも心配してしまいます。
テレビ初登場が報道ステーションだったように、マネジメント側は藤井風さんに合う方法で戦略的に売り出していると感じるので、その辺りも織り込み済みで対策されていると思いますが。。。
「どこにいてもしっくりこさせてもろうてる」と藤井風さん本人も語っているように、魅力しかない人柄や才能でどこにいても周りを巻き込んで、自分の世界をどんどん高めていっている彼には、私の心配なんて、
「へでもねーよ」
なのかもしれませんね。
余計なことは考えず、新しいアルバム「LOVE ALL SERVE ALL」を楽しみにしたいと思います!
2nd album "LOVE ALL SERVE ALL"
— 藤井 風 (@FujiiKaze) January 21, 2022
3/23(水)にリリース決定しました🙏
やばいことになりそう。
お気に入りの新しいアーティスト写真。 pic.twitter.com/Bi5RqiRLLa