ワリエワドーピングの経緯|なぜ今?結果はどうなるの?時系列と疑問とネットの推察まとめ

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疑惑や騒動の多い北京オリンピックで、またもや衝撃のドーピング疑惑が発覚しました

ロシアのフィギュアスケート選手「カミラ・ワリエワ」の禁止薬剤の摂取疑惑です。

「またロシアか!」「よりによってワリエワ…」「ワリエワは薬なくても優勝できるだろ」「なんでこのタイミング?」「個人戦出場できるの?」

など、様々な疑問と共に、失望や落胆の声も。

時系列の前後や登場する機関も多く、二転三転して分かりにくい今回の騒動の経緯や疑問点、それに対する考察などをまとめました!

ワリエワのドーピング騒動の経緯:時系列

事の発端は、フィギュアスケート団体戦が終わった2月8日。

団体戦のメダル授与式の延期が発表され、その理由がロシアのワリエワ選手のドーピング疑惑だと報道されました。

今回の経緯を時系列でまとめてみます。

昨年の2021年12月25日に、ロシア選手権に向けてワリエワ選手のドーピング検査の検体を採取。

検体はスウェーデンのストックホルムにあるITA(国際検査機関)に搬送。
※モスクワにある検査機関が世界反ドーピング機関から不適格とみなされ機能していないため。

検査結果が出ないまま、ワリエワ選手は北京オリンピックに出場。
(北京オリンピックに向けたドーピング検査は陰性だったという情報もあり)

フィギュアスケート団体戦が終わった2月8日に、12/25に採取した検体の陽性が発覚。

薬の成分は「トリメタジジン」。
血流や持久力向上が期待させる成分で、瞬発力があって持久力のない若いフィギュアスケート選手の能力を補うのにぴったりの薬。

その後、禁止薬物の「トリメタジジン」以外にも、禁止薬物に指定していない心臓の治療薬ハイポクセン(Hypoxen)とL-カルニチン(L-Carnitine)も検出されたと報道された。

米国反ドーピング機関(USADA)のトラビス・タイガート委員長は、3種類を組み合わせた服用の利点として「持久力の向上、疲労の軽減、酸素の消費効率を高めることを目的としているようだ」と指摘。

ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は、ワリエワ選手を暫定の資格停止としたが、ワリエワ選手の異議申し立てを受け、9日に処分を解除。

資格停止解除を不服として、国際オリンピック委員会(IOC)世界反ドーピング機関(WADA)国際スケート連盟(ISU)は、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴えた。

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、

「ワリエワ選手を出場させなければ、要保護者である15歳の彼女にとって、取り返しのつかない損害を与える」

と、上記3機関の提訴を却下。
ワリエワ選手の北京オリンピック出場を許可した。

・女子シングルでワリエワ選手が3位以内に入った場合、メダル授与式を行わない。
・ROC(ロシア・オリンピック委員会)が金メダルを獲得した団体戦のメダル授与式も大会期間中は実施しない

と、国際オリンピック委員会(IOC)は発表した。

ドーピング違反の疑惑が解消されたわけではなく、後日処分が下る可能性もある。
日本が3位に入った団体戦の扱いは今回の裁定とは別に後日協議される。

【参考】
村上佳菜子 ワリエワの検査「五輪に向けた検査のはず。なんで」 関口宏「ロシアっていうと」
ワリエワ選手どうなる? CAS仲裁人のドーピング専門家が注目した異例ポイント
ワリエワから3種の治療薬 「極めて異例」と米紙報道

ワリエワのドーピング騒動の疑問点と考察

今回の経緯には、通常なら考えられない異例の対応や疑問点が沢山あります。

その異例の対応や疑問点、考察をまとめてみました。

検査結果が出るのが遅すぎる

通常は1週間~10日前後で結果が出る検査のはずなのに、昨年の12月に採取した検体の結果が出たのが2月8日ということで「検査結果が出るのが遅すぎなのはなぜ?」と疑問が出ています。

この疑問に対しては、検査機関があるストックホルムでは、新型コロナウイルスの感染が広がっており、その影響で結果が出るのが遅れたという報道も出ていました。

これに対するネットの考察は、

ネットの声

ネットの声

12/25に採取して、そのままクリスマス休暇(多分1〜2週間)に入って年内は終わり。

検査施設でコロナ発生して休止との報道があったから、そこでまた2週間くらい施設が閉鎖されたなら、再開した後すぐ検査して、2月8日に結果出ても全然おかしくないかも。

ネットの声

ネットの声

コロナで検査遅れたっていうけど、随分前から決まっているオリンピックに向けた検査なんだから、いくらでも優先にできたでしょう。
検査結果が遅延していたのなら早く結果を出すよう検査機関に働きかけるべきだったし、五輪を間近にして結果が出るのが遅すぎると訴えるだけの期間や機会もあったはず。

ネットの声

ネットの声

今回は、ロシア選手権という国内大会で採取された検体なので、検体の管轄権や陽性結果が出た時の処分決定権はロシアの国内組織であるロシアアンチドーピング機構(RUSADA)にある。
当初ワリエワ選手に暫定資格停止処分を決めたのもRUSADA、ワリエワ選手側の異議により取り消したのもRUSADA。

このことから、陽性が隠蔽されていたのかも。握りつぶされちゃったから、RUSADAはオリンピック期間中に暴露するしかなかった。または、内部告発があったか。

「年末年始の休暇と施設がコロナで閉鎖されていたことから、検査結果が遅れたのも理解できる」

「ロシアアンチドーピング機構(RUSADA)の中でも、資格停止処分から一転して処分取り消しと、不可解な決定をしていることから、陽性隠蔽や内部告発があったのではないか」

という声が上がっています。

【参考】
村上佳菜子 ワリエワの検査「五輪に向けた検査のはず。なんで」 関口宏「ロシアっていうと」
ワリエワ選手どうなる? CAS仲裁人のドーピング専門家が注目した異例ポイント
ワリエワから3種の治療薬 「極めて異例」と米紙報道

なぜ禁止薬物を接種してしまったのか?

そもそも、薬物を飲用しなければ陽性の結果は出ません。

なぜ、禁止薬物である「トリメタジジン」を摂取してしまったのでしょうか。

スポーツ仲裁裁判所(CAS)が13日夜に公聴会を実施した際、ワリエワの弁護士は

「彼女の祖父が使っている薬で汚染された」

「祖父と同じグラスを共有してしまった」

と主張したといいます。

それを信じると、心臓に何かしらの疾患を患っているおじいちゃんが、薬をグラスの中で溶かして飲み、そのグラスをワリエワ選手が使った事で摂取してしまったという経緯が考えられます。

一般人でもあまり考えられない状況ですが、オリンピックを控えたアスリートが、またコロナ禍にそんなことするかな?という疑問は湧きますよね。

この報道に、SNSでは落胆や皮肉めいた批判が飛び交っています。

【参考】
Twitter
ワリエワ禁止薬物検出の原因は「祖父が使う心臓病の薬」弁護士が主張
ワリエワから3種の治療薬 「極めて異例」と米紙報道

なぜメダル授与式を開催しないの?結果はどうなるの?

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、ワリエワ選手の北京オリンピックの出場は許可したものの、

「ワリエワ選手がメダルを獲得したら、授与式自体を行わない」

ドーピング違反の疑惑が解消されたわけではなく、後日処分が下る可能性もある

と、出場は認めるけど競技の順位は暫定的で、覆る場合があるというどっちつかずな発表をしています。

その理由はなぜなのでしょうか。

ドーピング検査は、2つの検体の両方が陽性で初めて確定となる

ドーピング検査は通常、検査時に検体をA・Bと2つ採取し、A検体が陽性になったら、即もう1つのB検体を検査する決まりになっています。

そして、現在ワリエワ選手のB検体は検査されていない状態とのこと。

北京冬季五輪の開幕前に実施されたドーピング検査で陽性だったにもかかわらずBサンプルがまだ分析されていないと、国際オリンピック委員会(IOC)が15日明らかにした。

ロイター

つまり、ワリエワ選手のドーピング陽性はまだ確定していないということです。

ネットの声

ネットの声

ワリエワの個人出場を許したCASの判断は、法的に妥当だと思ってる。
ドーピング陽性はまだ確定していない
そしてWADA自身が16歳以下の保護規定を設けている以上、通常の選手のように「陽性反応が出た=推定有罪」「無罪というなら選手が証拠を出せ」とはできない。

ネットの声

ネットの声

「白黒はまだ未確定、保護の対象者、だからとりあえず出場を認める」という報道なのに、「陽性なのに出場を認めた」と誤読する人がすごい多いけど…

現在は「推定有罪」の段階。

もしB検体の検査で誤陽性が発覚したにも関わらず出場を認めていなかったら、それこそ取り返しのつかないことになるという法的判断の上で、今回出場を認めたということになります。

ワリエワ選手が3位以内に入った上で、やはり陽性で出場資格なしなら繰り上げで順位が変わる可能性があるので、授与式は開催しないとの決定です。

でもそれなら尚のこと、B検体を速やかに検査して白黒ハッキリさせた方が良いですよね。

これに対してネットの声です。

この辺りは不可解で説明がつかないので、ロシアの闇と結び付けてしまう意見が多いです。

本人が摂取を認めているから出場停止では?

この件を調べてみて個人的に疑問に思ったのですが、ドーピング検査は、禁止薬物を摂取したかを調べるものであり、

「禁止薬物である祖父の薬を誤飲した」

という事実を本人が認識しているのであれば、それはB検体の検査結果を待つまでもなく、ドーピング違反になるのではないのでしょうか。

同じ意見を持ったSNSのツイートを見つけたので紹介します。

「誤飲した」という認識はあっても、成分が体内から検出されなければセーフという事なのでしょうか?

この辺りの解釈や規定についてまだ調べ切れていないので、また詳しいことが分かったら追記したいと思います。

Twitter
五輪=ワリエワのBサンプル、まだ検査されず IOC発表

ワリエワ選手本人の意志での発言・行動か

ワリエワ選手が15歳という中学3年生である年齢ということもあり、

「本人の意志ではなく周りの大人が飲ませたのではないか」

「苦しい言い訳を言わされているのではないか」

という意見も当然出てきています。

同情や厳しい意見もありますが、どちらにしろ今の状況は、彼女の今後の人生にも暗い影を落としそうです。

大人の策略ならもってのほかですが、本人の意志で摂取したとしても、保護・管理しているコーチ陣の責任は大きいはずです。

この件に関して、正式に発言をしていないエテリ・トゥトベリーゼコーチですが、ロシアのメディアに対しては、毅然とこう答えたそうです。

私たちは常にワリエワといる。誰も置き去りにはしない。彼女にまったく罪はない。いま、勝利をつかむことが難しいけれども、ワリエワはここ3年間で最高の状態にある。彼女は代表チームのエースであり、今、試合に参加する選手の中でもトップを走っている。だからターゲットになったのだ。どんなドーピングでも4回転を跳ぶことの助けにはならないし、音楽的な演技を表現する能力を授けたりはしない。彼女は我々の人生に美しさをもたらしている。彼女の演技はスポーツではなく、芸術なのだ

GLOBE

オリンピックやフィギュアスケート関連機関や関係者には、ワリエワ選手、他の女子選手、今後のオリンピックにとって最善の対応を取って欲しいと心から思います。

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